39: ◆8F4j1XSZNk[saga]
2015/11/14(土) 22:35:46.93 ID:QSakRdhu0
狐神「……神というのは祈られることで産まれるのじゃ」
狐神「『少しでも明るく』、『少しでも暖かく』、そういう願いを叶えるために火の神が産まれていった」
狐神「しかしあのらんぷというもの、焚き火とは比べ物にならないほど明るく、そして長く輝いておった。あれは祈祷の産物ではなく人の知の産物じゃ」
狐神「人々は気づいたんじゃな。神に頼らずとも己の工夫次第でなんとでもなるということに」
狐神「必要とされなくなった神は消え行くのみじゃ。……わしのようにな」
狐神「時代は動き、神の力がなくとも人は己の知力を以ってして生きていけるようになった。つまりはそういうことじゃろうな」
お祓い師「……なるほどな」
狐神「そしてこの事はおぬしの悩みの種にもつながってくる話じゃ」
お祓い師「と、言うと?」
狐神「物の怪や魔の者というのは人々の恐怖の表れじゃ。恐れられるからこそあ奴らは存在している」
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