489: ◆8F4j1XSZNk[saga]
2016/03/20(日) 20:01:15.20 ID:cLx3pPmv0
《天狗》
490: ◆8F4j1XSZNk[saga]
2016/03/20(日) 20:09:14.83 ID:cLx3pPmv0
狐神(なんにせよ、居心地が悪い。どうにかならんものか……)
狐神「……のう、ぬしよ」
お祓い師「……なんだよ」
491: ◆8F4j1XSZNk[saga]
2016/03/20(日) 20:21:23.24 ID:cLx3pPmv0
お祓い師「いかに皇国において、数カ所の街で自治権を得ているとはいえ、罪人を死刑にする権利は与えられていない」
お祓い師「もし死刑を行えば、皇国における反教会団体がここぞとばかりにうるさくなるだろうからな」
狐神「そう思っていながら、無謀にも奴らに挑もうとしたのかの」
492: ◆8F4j1XSZNk[saga]
2016/03/20(日) 20:35:53.57 ID:cLx3pPmv0
お祓い師「あいつもあいつで事情あり、ってことか……」
狐神「うむ」
狐神「……じゃが、そうはいっても特に狼男の方はいつまでも無事である保証はない。何よりあやつは既に人ではない」
493: ◆8F4j1XSZNk[saga]
2016/03/20(日) 20:48:00.49 ID:cLx3pPmv0
お祓い師「……得体も知れない力に頼らなくても、己の力を鍛えれば済む話だろうが」
狐神「……それができるなら、それでいいんじゃが」
お祓い師「チッ……」
494: ◆8F4j1XSZNk[saga]
2016/03/20(日) 21:05:57.93 ID:cLx3pPmv0
お祓い師「あ?」
狐神「物の怪が近づいてきておるぞ」
お祓い師「なに……!」
495: ◆8F4j1XSZNk[saga]
2016/03/20(日) 21:18:10.68 ID:cLx3pPmv0
お祓い師『──滅却』
天邪鬼「……ッ!?」
お祓い師「消し炭になりたくなかったら早く失せな」
496: ◆8F4j1XSZNk[saga]
2016/03/20(日) 21:30:11.17 ID:cLx3pPmv0
お祓い師「……肝に銘じておく」
狐神「うむ」
狐神「……して、今わしらはどこへ向けて馬を進めておるのじゃ」
497: ◆8F4j1XSZNk[saga]
2016/03/20(日) 21:39:56.06 ID:cLx3pPmv0
お祓い師「それが組織化され集団になるということは、ある意味軍事力を持つことと同じだ」
お祓い師「国からすれば自国軍以外に大きな力を持つ集団を野放しにするのは得策じゃないからな」
お祓い師「提携という名の牽制をしているわけだ」
498: ◆8F4j1XSZNk[saga]
2016/03/20(日) 21:44:05.65 ID:cLx3pPmv0
狐神「互いに利用しあっている、ということかの」
お祓い師「ああ」
狐神「なるほどのう……。いろいろあるんじゃな」
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