過去ログ - 狐神「お主はお人好しじゃのう」
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7: ◆8F4j1XSZNk[saga]
2015/11/13(金) 22:56:03.13 ID:KkRPY6Ap0
お祓い師「そうか、じゃあな。俺は帰る」

狐神「……おぬし見たところお祓い師のようじゃが、わしを祓わずに帰ってよいのか」

お祓い師「俺は金にならないことはしない。お祓いも依頼でなければ自分の身に危険が及ばない限りしない」
以下略



8: ◆8F4j1XSZNk[saga]
2015/11/13(金) 22:58:00.46 ID:KkRPY6Ap0
狐神「神は信仰に縛られる存在じゃ。わしを信じるものがいない今、わしが行動できる範囲はせいぜいこの社のある山の中だけじゃ」

狐神「幸いにこの山は自然豊かで食料には困らぬが、話す相手がいないというのは辛いものじゃ」

狐神「もしよければ暇な時に話し相手になってくれんかの」
以下略



9: ◆8F4j1XSZNk[saga]
2015/11/13(金) 23:02:09.59 ID:KkRPY6Ap0





以下略



10: ◆8F4j1XSZNk[saga]
2015/11/13(金) 23:04:28.50 ID:KkRPY6Ap0
町人「ここの所空気が乾燥していたせいだろう。町の火消したちが町まで燃え広がらないように頑張っているみたいだが……」

お祓い師「町に火がこないように食い止めるしかできないのか。山の社はどうなる」

町人「社……?なんのことだかわからないが、もう火事はあの規模だ。鎮火するのは一苦労だろうな」
以下略



11: ◆8F4j1XSZNk[saga]
2015/11/13(金) 23:06:27.43 ID:KkRPY6Ap0





以下略



12: ◆8F4j1XSZNk[saga]
2015/11/13(金) 23:08:19.09 ID:KkRPY6Ap0
狐神「しかしおぬしが来たからもう平気じゃ。社はもう駄目じゃがここ一帯に炎が広がるまではまだ時間がある……」

狐神「どうか最期ぐらいは看取ってくれんかの」

お祓い師「や、社に火が……!」
以下略



13: ◆8F4j1XSZNk[saga]
2015/11/13(金) 23:10:10.44 ID:KkRPY6Ap0
お祓い師(なんというか、自分でも嫌になるほどのお人好しだな)

お祓い師「……だが、やるしかない」

狐神「……お、おぬし何をしておる!既に社は燃えておるぞ!」
以下略



14: ◆8F4j1XSZNk[saga]
2015/11/13(金) 23:11:53.30 ID:KkRPY6Ap0
お祓い師「少し痛いが我慢しろよ。血が必要なんだ」

狐神「痛っ……!って、待ておぬしよ!自分のしていることが分かっておるのか!?」

お祓い師「分かっているに決まっているだろ。俺を依り代として契約をし直すんだよ」
以下略



15: ◆8F4j1XSZNk[saga]
2015/11/13(金) 23:14:10.83 ID:KkRPY6Ap0
狐神「依り代となるものの一部をわしに捧げる必要がある。今回はおぬしの血がよいじゃろうな」

お祓い師「わかった、血だな。……くっ……!」

お祓い師「これでいいだろ。飲めよ」
以下略



16: ◆8F4j1XSZNk[saga]
2015/11/13(金) 23:17:02.16 ID:KkRPY6Ap0
狐神「…………」

狐神「……うむ、成功じゃ。意識がはっきりと戻ってきたのう」

狐神「さて、それでは急いで山を降りるとするかの。だいぶ火の手が回ってきたからのう」
以下略



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