707: ◆8F4j1XSZNk[saga]
2016/06/07(火) 22:08:35.78 ID:Ks+zCeTF0
お祓い師(今の死んでいてくれれば助かるんだがな……)
お祓い師(力だけを見ればこの間の天狗の方が上だが……。あの時あいつを倒せたのは、あいつ自身が用意した結界を逆手に取れたからだ……)
お祓い師(正面からやり合ってAランクの奴に勝てる実力は俺にはない……)
708: ◆8F4j1XSZNk[saga]
2016/06/07(火) 22:20:14.57 ID:Ks+zCeTF0
狐神「お、おぬし!?」
お祓い師(腹を突き抜けて、刃が…………)
お祓い師「く、そっ……」
709: ◆8F4j1XSZNk[saga]
2016/06/07(火) 22:26:25.67 ID:Ks+zCeTF0
狐神(わ、わしゃあどうすれば良いのじゃ……)
狐神(こやつを抱えたままこの場から逃げることなどできぬ……。ましてや、わしだけでこの辻斬りを打倒することなど不可能じゃ……)
狐神(……二人で助かる“道”が見えぬ……)
710: ◆8F4j1XSZNk[saga]
2016/06/07(火) 22:28:18.07 ID:Ks+zCeTF0
フードの侍(飛び退いた、か……)
フードの侍(いっそのこと、その刀で受けてくれれば事は済んだのに……)
狐神「お、おぬしは……」
711: ◆8F4j1XSZNk[saga]
2016/06/07(火) 22:39:40.84 ID:Ks+zCeTF0
辻斬り「さあ、殺させろ……! 斬り刻ませろ……!!」
フードの侍(狂人め……)
辻斬り「……しかし、その刀は危ないな……」
712: ◆8F4j1XSZNk[saga]
2016/06/07(火) 22:42:24.12 ID:Ks+zCeTF0
*
713: ◆8F4j1XSZNk[saga]
2016/06/07(火) 22:47:52.21 ID:Ks+zCeTF0
狐神(しかし、なぜ急所を狙わなかったのじゃろうか……。首や、胸など、奇襲ならいくらでも狙えたはずじゃ……)
狐神(……運良くではなく、やはりあやつには人間を殺すつもりはなかったのかもしれんがな)
狐神(確実に仕留めたかったのであれば、心臓を一突きすればよかったのじゃから)
714: ◆8F4j1XSZNk[saga]
2016/06/07(火) 22:49:16.28 ID:Ks+zCeTF0
狐神(なにか、なにか打開策は……)
狐神「…………」
狐神「……迷っては、おられぬか」
715: ◆8F4j1XSZNk[saga]
2016/06/07(火) 22:53:28.14 ID:Ks+zCeTF0
狐神「西人街の書店でおぬしが購入した本、何かと気になっておったからのう。おぬしが不在の間に荷物から拝借させてもらった」
お祓い師「お前、それが何か分かっているのか……!」
狐神「当たり前じゃ。いくら山暮らしをしておったとはいえ、字ぐらい読めるに決まっておろう」
716: ◆8F4j1XSZNk[saga]
2016/06/07(火) 23:00:46.90 ID:Ks+zCeTF0
狐神「それにわしは以前言ったはずじゃ。わしはおぬしの拠り所になりたいと」
狐神「わしがおぬしを依り代にしているように、わしもおぬしに頼られたいと……!」
狐神「じゃから……!!」
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