741: ◆8F4j1XSZNk[saga]
2016/06/19(日) 19:07:44.22 ID:tyk4W51B0
お祓い師「……おい、教えてくれ。どうしてお前はそこまで人外に執着するんだ」
辻斬り「……ククッ、面白いからだと言っているだろう……」
お祓い師「人外に固執する理由にはなっていない」
742: ◆8F4j1XSZNk[saga]
2016/06/19(日) 19:08:42.77 ID:tyk4W51B0
フードの侍「(……続けろ)」
お祓い師「わざわざ聞くのか?」
フードの侍「(私も“確信”が欲しいのだ)」
743: ◆8F4j1XSZNk[saga]
2016/06/19(日) 19:10:34.54 ID:tyk4W51B0
辻斬り「……ク、ククッ……」
お祓い師「何がおかしい」
辻斬り「その通り、筋違いだな」
744: ◆8F4j1XSZNk[saga]
2016/06/19(日) 19:11:14.50 ID:tyk4W51B0
お祓い師(な、何を言っているんだこいつは……? 言っていることが滅茶苦茶だ……)
辻斬り「ええと? つまりは俺は殺したいから復讐を、して、で……? クハハッ……!」
フードの侍「(……もういい、十分わかった)」
745: ◆8F4j1XSZNk[saga]
2016/06/19(日) 19:13:18.22 ID:tyk4W51B0
辻斬り「うぐううおおおおおおおおあああ!!」
フードの侍(当たり、か……)
辻斬り「貴、様ァ……! “それ”は……! “それはやはり遺物の一つか”……!!」
746: ◆8F4j1XSZNk[saga]
2016/06/19(日) 19:14:39.97 ID:tyk4W51B0
辻斬り「……あ……?」
お祓い師(……どういうことだ……?)
お祓い師(フードの野郎が持っているのは、今まさにあいつが折った、辻斬りの刀だ)
747: ◆8F4j1XSZNk[saga]
2016/06/19(日) 19:16:19.18 ID:tyk4W51B0
フードの侍「(それ故に、物の怪などに対して有効な武器となる)」
フードの侍「(しかし中にはそれだけに収まらない、まさに妖かしの刀が存在する)」
フードの侍「(付加的な、それでいて、その一振りにとって本質的な力)」
748: ◆8F4j1XSZNk[saga]
2016/06/19(日) 19:17:59.79 ID:tyk4W51B0
辻斬り「当たり前だ……! 俺は人外をぶち殺したいんだぞ? そう、皆殺しだ……!」
辻斬り「皆殺しに……!」
辻斬り「……皆殺しに、したいんだよ……! 俺は、絶対にお前たちを認めない……!」
749: ◆8F4j1XSZNk[saga]
2016/06/19(日) 19:19:14.04 ID:tyk4W51B0
お祓い師「……お前はその刀鍛冶と一体何があったんだ……」
フードの侍「…………」
フードの侍「(……昔の、主人だ)」
750: ◆8F4j1XSZNk[saga]
2016/06/19(日) 19:29:07.94 ID:tyk4W51B0
フードの侍「…………」
辻斬り「俺がずっとこの手に握っていた刀こそが、本当の仇だったってことか……?」
フードの侍「(そうだ。言い換えるならば、ついさっきまでのお前自身が、お前の仇だったということだ)」
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