747: ◆8F4j1XSZNk[saga]
2016/06/19(日) 19:16:19.18 ID:tyk4W51B0
フードの侍「(それ故に、物の怪などに対して有効な武器となる)」
フードの侍「(しかし中にはそれだけに収まらない、まさに妖かしの刀が存在する)」
フードの侍「(付加的な、それでいて、その一振りにとって本質的な力)」
748: ◆8F4j1XSZNk[saga]
2016/06/19(日) 19:17:59.79 ID:tyk4W51B0
辻斬り「当たり前だ……! 俺は人外をぶち殺したいんだぞ? そう、皆殺しだ……!」
辻斬り「皆殺しに……!」
辻斬り「……皆殺しに、したいんだよ……! 俺は、絶対にお前たちを認めない……!」
749: ◆8F4j1XSZNk[saga]
2016/06/19(日) 19:19:14.04 ID:tyk4W51B0
お祓い師「……お前はその刀鍛冶と一体何があったんだ……」
フードの侍「…………」
フードの侍「(……昔の、主人だ)」
750: ◆8F4j1XSZNk[saga]
2016/06/19(日) 19:29:07.94 ID:tyk4W51B0
フードの侍「…………」
辻斬り「俺がずっとこの手に握っていた刀こそが、本当の仇だったってことか……?」
フードの侍「(そうだ。言い換えるならば、ついさっきまでのお前自身が、お前の仇だったということだ)」
751: ◆8F4j1XSZNk[saga]
2016/06/19(日) 19:40:18.72 ID:tyk4W51B0
辻斬り「…………」
辻斬り「…………ククッ……」
辻斬り「…………クククッ…………」
752: ◆8F4j1XSZNk[saga]
2016/06/19(日) 19:41:14.68 ID:tyk4W51B0
*
753: ◆8F4j1XSZNk[saga]
2016/06/19(日) 19:42:14.15 ID:tyk4W51B0
フードの侍「(……詳しくは聞かないのだな)」
お祓い師「なんだ、話したがりか」
フードの侍「(うるさい)」
754: ◆8F4j1XSZNk[saga]
2016/06/19(日) 19:43:22.94 ID:tyk4W51B0
お祓い師「ね、猫……?」
フードの侍「(そう、昔の私はれっきとした猫だった)」
フードの侍「(今の私は、その猫が化けた猫又という物の怪に該当する)」
755: ◆8F4j1XSZNk[saga]
2016/06/19(日) 19:45:38.25 ID:tyk4W51B0
お祓い師「…………」
フードの侍「(ご主人様にとって、刀を打つことは芸術品を作ることと等しかった)」
フードの侍「(妖刀の能力さえも含めて、一つの作品だと捉えていたようだ)」
756: ◆8F4j1XSZNk[saga]
2016/06/19(日) 19:48:03.69 ID:tyk4W51B0
お祓い師「……俺は俺の依頼をこなしていただけだ」
お祓い師「よーし、お疲れ様ってことで今日の夕飯を一緒にどうだ」
フードの侍「(私は構わないが、そいつは平気なのか)」
757: ◆8F4j1XSZNk[saga sage]
2016/06/19(日) 19:50:16.61 ID:tyk4W51B0
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