過去ログ - 狐神「お主はお人好しじゃのう」
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763: ◆8F4j1XSZNk[saga]
2016/06/28(火) 16:47:29.15 ID:jg04TnH20
フードの侍「(……その式神契約について詳しく教えてくれないか。状況がいまいち掴めない)」

お祓い師「……式神契約ってのは、人と人外の契約形態の一つだ」

お祓い師「俺と狐神は元々“依り代”の契約関係にあったんだが……。この左腕の印がそれなんだが……」
以下略



764: ◆8F4j1XSZNk[saga]
2016/06/28(火) 16:50:10.95 ID:jg04TnH20
お祓い師「今回問題になっているのはそっちではなく、力の供給に関してだ」

フードの侍「(というと?)」

お祓い師「依り代の契約が恒常的なものであれば、式神契約は一時的なものだ。つまり、力を使ったその時にだけ狐神から俺への力の供給が行われる」
以下略



765: ◆8F4j1XSZNk[saga]
2016/06/28(火) 16:54:53.80 ID:jg04TnH20
フードの侍「(なるほど。自身で力を振るうことは勿論……)」

フードの侍「(無意識の内に何らかの力が発生してしまうことにも気を配らねば、自動的にその狐の神から力を吸い取ってしまうということか)」

お祓い師「ああ……。制御をできない俺の力不足ということもあるが、あまりに急だった」
以下略



766: ◆8F4j1XSZNk[saga]
2016/06/28(火) 16:57:27.80 ID:jg04TnH20
お祓い師「そう簡単にはいかないから困っているんだ」

お祓い師「こういった契約の類は、複数の契約を行うことは出来てもその契約を簡単に解消することはできない」

お祓い師「元々山の社に依り代を置いていたこいつだが……。あの時も契約を俺に移したのではなく、あくまで俺への契約を追加しただけだ」
以下略



767: ◆8F4j1XSZNk[saga]
2016/06/28(火) 17:01:13.09 ID:jg04TnH20
フードの侍「…………」

フードの侍「(……由々しき事態ではあるが、そこまで憂いる必要があることか?)」

お祓い師「……どういうことだ」
以下略



768: ◆8F4j1XSZNk[saga]
2016/06/28(火) 17:02:57.10 ID:jg04TnH20
お祓い師「こいつは早く俺から離れなくちゃならない」

狐神「な……」

フードの侍「(……それは、なぜ?)」
以下略



769: ◆8F4j1XSZNk[saga]
2016/06/28(火) 17:08:42.74 ID:jg04TnH20
お祓い師「だから……」

狐神「──だから、なんじゃ」

狐神「四十の歳月がわしにとって短いじゃと? そんなこと勝手に決められたくはないわい!」
以下略



770: ◆8F4j1XSZNk[saga]
2016/06/28(火) 17:16:39.80 ID:jg04TnH20
お祓い師(狐神……?)

狐神「…………」

狐神「……いや、なんでもあらん。おぬしの言うとおりじゃ。わしの身勝手さからおぬしに重荷を背負わせるわけにはゆかぬ」
以下略



771: ◆8F4j1XSZNk[saga]
2016/06/28(火) 17:18:26.35 ID:jg04TnH20





以下略



772: ◆8F4j1XSZNk[saga]
2016/06/28(火) 17:20:39.52 ID:jg04TnH20
フードの侍「(しかし人の感情とは理屈で考えるものではないと思うがな?)」

お祓い師「…………」

フードの侍「(……まあいい。あまりよその人間関係に口出しするのもどうかと思うからな)」
以下略



773: ◆8F4j1XSZNk[saga]
2016/06/28(火) 17:24:16.41 ID:jg04TnH20
フードの侍「(皇国の刀剣はその切れ味と美しさから国外での人気も高い)」

フードの侍「(盗まれたご主人様の作品が国外に流れていっても何ら不思議はない)」

お祓い師「なるほどな……」
以下略



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