845: ◆8F4j1XSZNk[saga]
2016/07/18(月) 21:12:45.58 ID:jamKV02r0
若い道具師「(これは……)」
お祓い師「(ああ。注意しろ……)」
お祓い師(……あの後ろ姿は……)
846: ◆8F4j1XSZNk[saga]
2016/07/18(月) 21:20:11.18 ID:jamKV02r0
お祓い師(なるほど。遊女の霊か、男をたぶらかして食い殺す物の怪か。そのどちらかといったところか……)
お祓い師「……さっきは久しぶりの客だと言っていたが、それは本当か?」
みすぼらしい長髪の女「……さて、どうだったかしら……」
847: ◆8F4j1XSZNk[saga]
2016/07/18(月) 21:26:19.91 ID:jamKV02r0
みすぼらしい長髪の女「……はい、まいど……」
お祓い師「おい、何を言っている……!」
若い道具師「……買います……買います……」
848: ◆8F4j1XSZNk[saga]
2016/07/18(月) 21:34:14.97 ID:jamKV02r0
お祓い師「おい、目を覚ませ! お前がそんなんじゃ困る!」
若い道具師「…………」
若い道具師「……お、俺は……一体何を?」
849: ◆8F4j1XSZNk[saga]
2016/07/18(月) 21:42:28.40 ID:jamKV02r0
みすぼらしい髪の女「……ぐ……うう……私を買ってくれないの……」
若い道具師「げえ……あの顔……!」
お祓い師(顔中の皮膚がただれている……。血の気もなく真っ青だな……)
850: ◆8F4j1XSZNk[saga]
2016/07/18(月) 21:43:52.63 ID:jamKV02r0
お祓い師「狐神!? どうしてここに!?」
狐神「なに。あの後、蛇の奴に会っての。色々と話を聞いたのじゃ」
狐神「すると、なにやらこの峠を命からがら越えてきたという旅人が、つい先程目を覚ましたらしくての」
851: ◆8F4j1XSZNk[saga]
2016/07/18(月) 21:51:05.42 ID:jamKV02r0
お祓い師「そんな悠長な事を言っている場合か!」
狐神「実際、そやつはまだ幻惑の術から脱しきっておらぬ。どうじゃ? 攻撃しようにも攻撃することができまい」
若い道具師「ぐ……くそ……!」
852: ◆8F4j1XSZNk[saga]
2016/07/18(月) 21:57:46.66 ID:jamKV02r0
青女房「……ぐ……!? ……ぎゃああああっ!!」
お祓い師「……銃声……?」
若い道具師「まさか……」
853: ◆8F4j1XSZNk[saga]
2016/07/18(月) 21:59:06.31 ID:jamKV02r0
青女房「ぐ……! きゃああああああっ……!!」
青女房「…………」
お祓い師「倒した、か……」
854: ◆8F4j1XSZNk[saga]
2016/07/18(月) 22:02:07.54 ID:jamKV02r0
お祓い師「夜鷹……つまりは娼婦か……」
狐神「うむ、そうじゃ」
狐神「誰からも忘れ去られた後も……こうして山奥で自分が買われるのを、延々と待ち続けておるようじゃな」
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