137:名無しNIPPER[saga]
2015/11/22(日) 17:39:54.34 ID:D4qOgycfo
「こっちにきてるなんて、聞いてないです。タクミくんのばか。ばか」
「いや、待てって。いろいろ事情があったんだよこっちにも」
「どんな事情ですか!」
「えっと、つまり、いろいろと……」
「説明してください!」
「待て、ひとまず落ち着け」
「落ち着けません。わたしをカナヅチにした責任、とってもらいますからね!」
「まだ泳げないのか? ていうかそれ、俺のせいか?」
「タクミくんのせいです! とにかく、言いたいことがたくさんあるんですからね!」
「……あー、待て。ほんとにひとまず落ち着け」
ふー、ふー、と息を荒くして、尻尾を踏まれた猫みたいに肩をいからせて、るーは俺をじとっと見つめてる。
目が潤んでる。
ていうか。
「……なんで泣くの」
「……泣いてないです。これは、目にゴミが」
うつむいて、ぽろぽろと涙をこぼしはじめる。
これはもう、言い逃れはできないな、と思った。
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