144:名無しNIPPER[saga]
2015/11/23(月) 21:36:15.47 ID:uj/X8DPAo
「ごめん」
「いいです。ちゃんと説明してくれますよね?」
「うん。約束する。じゃあ……」
「はい」
にっこりと、また笑う。
その笑みが、衒いのないものなのか、それとも昔のような強がりなのか、見分けがつかない。
当たり前だ。いくら一緒に遊んだことがあるっていったって、言ってみれば"それだけ"だ。
この子のこと、この子の過ごしてきた時間のことを、俺は何も知らない。
さっきだって、ひさしぶりに仲の良かった友人に会ったから感極まっただけだったんだろう。
俺が彼女に抱いているような感情を、彼女もまた抱いているかもしれないなんて、そんなことは考えちゃいない。
そう思っておかないと、すがりつきそうになる。
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