過去ログ - 屋上に昇って
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149:名無しNIPPER[saga]
2015/11/23(月) 21:38:58.77 ID:uj/X8DPAo

「一回帰ったの?」

「はい?」

以下略



150:名無しNIPPER[saga]
2015/11/23(月) 21:39:39.86 ID:uj/X8DPAo

「とりあえず、もう遅いし帰ろう。送るから」

「……はい」

以下略



151:名無しNIPPER[saga]
2015/11/23(月) 21:40:35.34 ID:uj/X8DPAo

「専門って、何の?」

「動物です」

以下略



152:名無しNIPPER[saga]
2015/11/23(月) 21:41:19.25 ID:uj/X8DPAo

 それでも、彼女にとって俺は友達だったのだろう。
 今になってそう思えるのは、なんとなくうれしい。
 怒ってくれたことがうれしい。

以下略



153:名無しNIPPER[saga]
2015/11/23(月) 21:42:09.66 ID:uj/X8DPAo

 それだけのことだったのかと、ほっとしたみたいに。

「いや、うん、そんなわけで、こっちに来るときも連絡したかったんだけど、覚えてるかどうか、わかんなかったし」

以下略



154:名無しNIPPER[saga]
2015/11/23(月) 21:42:37.70 ID:uj/X8DPAo

 乗客の数は多いとは言えなかった。おかげで、小声なら話を続けられそうだった。
 時間が時間だし、終点に近いから、無理もない。

「いつから俺だって気付いてたの?」
以下略



155:名無しNIPPER[saga]
2015/11/23(月) 21:43:21.34 ID:uj/X8DPAo

「気付いてて、無視してたんですね?」

「……や。まさか本人だとは思わなかったし」

以下略



156:名無しNIPPER[saga]
2015/11/23(月) 21:44:07.78 ID:uj/X8DPAo

 駅を出て、るーと一緒に歩く。
 こんなふうに歩いていると、不思議な気持ちになる。

 前を向いているるーの横顔を歩きながら盗み見ていると、彼女はふっと視線を合わせてきて、「なんですか?」って顔をした。
以下略



157:名無しNIPPER[saga]
2015/11/23(月) 21:44:56.15 ID:uj/X8DPAo

「それに、なんとなく、遠く感じて」

「遠く、って?」

以下略



158:名無しNIPPER[saga]
2015/11/23(月) 21:45:35.36 ID:uj/X8DPAo

「……背、伸びましたね」

「そりゃ、まあ。るーだって伸びただろ」

以下略



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