219:名無しNIPPER[saga]
2015/12/01(火) 23:48:02.77 ID:OBEIEYcPo
◇
歌をうたう高森のハイテンションぶりをみて、嵯峨野先輩がどんな反応をしたかというと、これが意外にも好印象だったらしい。
220:名無しNIPPER[saga]
2015/12/01(火) 23:48:28.66 ID:OBEIEYcPo
「……あ、や。待ってください」
と高森が言いかけたところで、
221:名無しNIPPER[saga]
2015/12/01(火) 23:49:28.12 ID:OBEIEYcPo
何のつもりだと思ってゴローを見ると、彼はどうでもよさそうに部長と佐伯にも予定を確認しはじめた。
ふたりは一瞬ずつ、ちらりとゴローと目を合わせて、なにかを察したような顔をして、
222:名無しNIPPER[saga]
2015/12/01(火) 23:49:56.18 ID:OBEIEYcPo
◇
とにかくその場はそれで解散になり、その週の土曜に出掛けるという話になった。
家に帰ってからラインに通知が来て、何かと思ったら文芸部のトークグループをゴローが勝手につくったようだった。
223:名無しNIPPER[saga]
2015/12/01(火) 23:50:21.55 ID:OBEIEYcPo
しかし、これはどういうつもりなんだろう、とちょっとだけ思う。
部長も佐伯も、あんなに簡単に話に乗るとは思わなかった。
考える隙なんてほとんどなかったはずなのに。
224:名無しNIPPER[saga]
2015/12/01(火) 23:50:53.05 ID:OBEIEYcPo
『はりねずみかわいいよね。ひらがなにするともっとかわいい』
そう語る佐伯のラインのアイコンはピンク色の、オウムかインコかよく分からない鳥の写真だ。
225:名無しNIPPER[saga]
2015/12/01(火) 23:51:20.35 ID:OBEIEYcPo
突然、ゴローからグループに画像が送られてくる。
どうやらゴローの家の猫の写真らしい。丸くなって、クッションのうえで眠っている。
『かわいい』と佐伯。
226:名無しNIPPER[saga]
2015/12/01(火) 23:52:07.65 ID:OBEIEYcPo
◇
誰も誘わないもんだから、仕方なく俺がるーにグループへの招待を送った。
べつに誰が困るわけでもないだろうし、困るなら別のグループをつくれば済むことだ。
227:名無しNIPPER[saga]
2015/12/01(火) 23:52:45.13 ID:OBEIEYcPo
ふう、ようやく落ち着いたな、と思ったところで、またラインの通知。
普段は一日に一度も鳴らない日の方が多いのに、今日に限っていったいなんなんだろう、と思って画面を見る。
『しあわせってなんだろうね?』
228:名無しNIPPER[saga]
2015/12/01(火) 23:53:13.88 ID:OBEIEYcPo
つづく
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