22:名無しNIPPER[saga]
2015/11/14(土) 12:26:27.64 ID:0oXNO4iLo
「責任と誇り?」
「仮にも創作活動をする部なんだから、借り物の言葉じゃ駄目なんだよたっくん!」
だからその結果がトゥギャザーだろ、と。
「たとえば、どんなのならいいの?」
俺の問いかけに、彼女は口舌をとめて真顔に戻った。
「えっと……」
「うん」
「東京モード学園のCMみたいな……?」
イメージからして借り物なのに創作活動とはよく言ったものだ。
なんてことを俺が言うより先に、
「創作は模倣からはじまるんだよ!」
高森は言い逃れするみたいに断言した。
「ふむ」
と俺は頷き、鞄から筆記用具を取り出した。
「じゃあ、今から考えてみるか。どんな文章ならポスターにふさわしかったか」
高森は目を輝かせて頷いた。
どうせ退屈していたのだ。暇つぶしの手段は多いに越したことはない。
乗り気になった俺たちふたりを見て、部長は、
「なんできみたちの熱意ってスロースターターなのかなあ」
と溜め息をついていた。
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