292:名無しNIPPER[saga]
2015/12/12(土) 12:49:59.68 ID:yM3Y2q1bo
「……まあ、どうにか書いて」
と、結局彼女は笑った。
文章は、結局、書く人間の裁量次第でどうにでもなる分野だ。
適当に書こうと思えば書ける。
文字と単語を並べさえすればいいのだ。
意味のない言葉を意味ありげに並べ立てても、読んだ人間にはそこそこのものに見えてしまう。
意味のない描写を繰り返し続けるだけで、読んだ者はそこに意味があるかのように受け取ることができる。
そこに意味を込めるか込めないかは、結局は書く人間の選択次第だ。
込めたところで意味を掬い取ってもらえないときもあれば、込めなくても勝手に意味を読み取ろうとする者もいる。
書いた人間と実際の文章の間には断絶があり、実際の文章と読んだ人間の間にも断絶がある。
書いた人間の期待する読み方をしてくれる人間なんてほとんどいない。
だからといって、伝わらないからといって、伝わらない文章を書いても意味はない。
書く人間は、読む人間に伝わるかどうかを一旦棚上げして、それでも伝わるような努力をしなければならない。
越境不能の断絶を、少しでも埋め続けなければならない。
その努力をするかしないかは、結局書く人間の選択次第だ。
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