3:名無しNIPPER[saga]
2015/11/14(土) 12:14:33.86 ID:0oXNO4iLo
「あ、手握った」
言葉のとおり、ふたりは手を握り合っていた。
というより、片方が片方の手を掴んだらしい。
三秒、四秒……。
見ていられなくなって、視線をはずして窓から離れた。
窓際から距離をとって、わざとらしく伸びなんかして見せると、覗きの相棒は不満げに唸った。
「なーにさ、冷めたふりしちゃって」
口を尖らせている。
俺は気取って肩をすくめた。
「こっ恥ずかしくて、見てらんないっすよ」
「やーね、そこがいいんじゃない?」
ワイドショーを見たがる中年の主婦みたいに、彼女はにへらっと笑う。
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