797:名無しNIPPER[saga]
2016/03/02(水) 00:51:01.65 ID:UrspAWm1o
「……ところで、俺たちはどこに向かってるの?」
「はい?」
「教室、過ぎてるよな」
「え? 体調を崩したわたしのために保健室まで付き添ってくれたから、タクミくんは午後の授業に遅刻したんですよね?」
「……いや、なんだそれ」
「ごほっ、ごほっ」
わざとらしい咳をし始めた。
「あー、体調悪いなー、誰かが保健室まで付き添ってくれないかな―」
猿芝居だ。
「……サボるなよ」
「サボりじゃないですよ。ちょっと熱っぽいんです。ホントですよ。無理をしてテスト本番に影響しても困るんです」
戦略的撤退です、とるーは真顔で言った。
俺はためしにるーの額に手のひらを当ててみる。
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