848:名無しNIPPER[saga]
2016/03/11(金) 23:37:32.71 ID:pZZx+2x0o
よだかは、ちい姉に似ている。
そう言っていたのは、るーだった。
るーはきっと、両親の祝福を受けて、暮らしていた。
ちい姉は、それを得られずに暮らしていた。
その形は、たしかに、重なっているような気がした。
勝手な思い込みかもしれない。それはすこし、俺とよだかの境遇に、似ているような気がした。
「……でも、るーは、楽しそうですよ」
すず姉は、きょとんとした顔で俺を見た。
「きっと、すず姉のこともちい姉のことも大好きなんだと思う」
どうしてなんだろう、と俺は思った。
彼女は本当に楽しそうに笑うのだ。
笑えずにいる自分が恥ずかしくなるくらいに。
「すごいでしょ?」
「……うん」
「なにせ、自慢の妹だからね」
すず姉はにっこり笑った。
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