883:名無しNIPPER[saga]
2016/03/18(金) 23:59:05.82 ID:nkDeAzhHo
◇
瞼が重くて開かなかった。意識は混濁と明鏡止水に綺麗に分かれていた。
表の方は濁ってわけがわからなかったけど、奥の方の意識はすっと静まり返っていた。水とは反対だ。
だから俺は、その声がはっきり聞こえた。
「るーちゃんはさ、タクミくんのことどう思ってるの?」
静奈姉の声だ。
「どうって……」
答えた声は、すぐそばから聞こえた。それも、なんとなく、上の方から。
意識が沈んでいるからかもしれない。
「好きですよ」
とるーは言った。
あー、夢か。
なるほどな。
「ほお」
すず姉。
「へえ」
ちい姉。
「おー」
静奈姉。
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