過去ログ - 屋上に昇って
1- 20
908:名無しNIPPER[saga]
2016/03/23(水) 00:08:23.24 ID:GUkSZoj/o

「もっとできなきゃだめだ、とか、どうしてこんなにできないんだって思うのはさ、たくみ。
 それは、もっとできるはずだっていう自信とか、傲慢さとセットなんだと思うよ」

「……」

「たくみ、たくみが思うほどではないかもしれない。それでもたくみは、わたしにとってひとつの救いだったよ」

「……」

「話してくれるだけで、よかったんだ」

 夏の夜の空気は少し湿っていた。雨が降りそうな気がした。
 
「たくみは、誰かのために何かをするってことを、少し難しく考えすぎだよ」

「……」

「言ったって、たぶんわかんないだろうけど。でも、そういうの、わかってる人もいるはずだよ」

「……」

「たくみは、いろんなものに苛立ってて、腹を立てて、斜に構えてる。
 わたしは思うんだけど、それはたぶん、たくみのやさしさの裏返しなんだよね」

「……やさしさ?」

「誰かの不幸せ、誰かの無神経さ、誰かの迂闊さ、どこにでもある不条理。
 そういうものに苛立つのは、きっと、たくみがやさしいからだよ」

「……」




<<前のレス[*]次のレス[#]>>
1002Res/782.99 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice