908:名無しNIPPER[saga]
2016/03/23(水) 00:08:23.24 ID:GUkSZoj/o
「もっとできなきゃだめだ、とか、どうしてこんなにできないんだって思うのはさ、たくみ。
それは、もっとできるはずだっていう自信とか、傲慢さとセットなんだと思うよ」
「……」
「たくみ、たくみが思うほどではないかもしれない。それでもたくみは、わたしにとってひとつの救いだったよ」
「……」
「話してくれるだけで、よかったんだ」
夏の夜の空気は少し湿っていた。雨が降りそうな気がした。
「たくみは、誰かのために何かをするってことを、少し難しく考えすぎだよ」
「……」
「言ったって、たぶんわかんないだろうけど。でも、そういうの、わかってる人もいるはずだよ」
「……」
「たくみは、いろんなものに苛立ってて、腹を立てて、斜に構えてる。
わたしは思うんだけど、それはたぶん、たくみのやさしさの裏返しなんだよね」
「……やさしさ?」
「誰かの不幸せ、誰かの無神経さ、誰かの迂闊さ、どこにでもある不条理。
そういうものに苛立つのは、きっと、たくみがやさしいからだよ」
「……」
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