過去ログ - 屋上に昇って
1- 20
912:名無しNIPPER[saga]
2016/03/23(水) 00:10:52.24 ID:GUkSZoj/o


「おまえは、それでいいのかもしれないな」

 スクイは不意に、そんなことを言う。
 俺は頷いた。

「たぶん、そうなんだと思う」

 なんとなく、今の俺には分かる。
 スクイはきっと、俺自身が受け入れることのできなかった、俺の一部分だ。

 苛立ち、怒り、憤り。
 力を持たない正しさを、公正であることの報われなさを、
 許すことのできなかった俺の姿だ。
 
 俺はそれを、認めたくなかった。引きはがした。

 それがたぶん、鷹島スクイの正体だ。




<<前のレス[*]次のレス[#]>>
1002Res/782.99 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice