933:名無しNIPPER[saga]
2016/03/27(日) 20:14:32.29 ID:5txwhAa2o
「誰かを助けることで、尊敬されたい、見返りがほしい、認められたい。
そういう気持ちが、どっかにあるような気がするんだよな。人にもよるだろうけど、俺の場合は」
「……」
「ヒーローになるためには、困ってる人が必要なんだよ。
だから、ヒーローになりたいって言うやつは、困っている誰かの存在を望んでるんだ」
「……はあ」
「それって、なんていうか……やな感じだよな」
「そのことを、考えてたんですか?」
「うん。……ううん、どうかな」
「誰かが困っているときに手助けができることは、悪いことじゃないと思いますよ」
「そうなのかな」
「だって、現に、困っている人はいるわけじゃないですか。望むと望まざるとにかかわらず」
「困っている人を助けたいって思うのは、自然なことだと思いますよ」
「おこがましくない?」
「そうかも。でも、じゃあ、放っておくのがいいんですかね? さしでがましいとか、おこがましいとかいって」
「……」
「正解なんて誰にもわかりませんよ。自分の心のメカニズムだって、ぜんぜん理解不能です」
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