過去ログ - 敏恵「ストライクウィッチーズ……じゃないの？」
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894:名無しNIPPER[sage saga]
2016/08/06(土) 18:39:42.21 ID:IWmw70ObO
　
―翌夕　17:40―


カールスラント領北部　キース軍港



――ブｩゥウンッ


小園「っ〜……くそ！」


菊井「ゾノやん！ 艦は！？」ﾌﾞｩｩﾝ

敏恵「…っ……はぁっ……〜ぜぇ…」ﾌﾖﾌﾖ



小園「…駄目だ、見当たらない。既に出港した後だ」

敏恵「ぇ…！？？」

疋田「そんなっ！！ ぅ、嘘でしょ！？ あたい達が引き止めるって約束したのに、後から来る基地員〈みんな〉はどうすんすか！？」ﾌﾞｩｩﾝ

小園「くっ…」ｷﾞﾘ

疋田「ていうかネウロイが本当に押し寄せて来てるなら、これ……あたい達生きて帰れないんじゃ――」

敏恵「ッ！？」ﾄﾞｷｯ

菊井「やめや疋田！ 変な事言うたら新人が不安なる、先輩なら周りみぃ」

疋田「！」

菊井「皆も落ち着き？ ネウロイがすぐ後ろにいる訳やないで、大丈夫や！」

小園「……」

菊井「とりあえず後続待たなあかんし、その間うちと隊長で何か考える！ 皆は一息つくんや、ええな！？」


菊井「…いたっちゃんも降りて休み？ 飛ばしたんで疲れたやろ」

敏恵「あの……き、菊さん…？ この状況って、もしかして……っ？」ｵﾄﾞ

菊井「心配いらんて大丈夫や。うちら以外も今丁度逃げてる最中なんやから、べつに逃げ遅れてる訳やないで？」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ

敏恵「……」

菊井「水でも飲むんがええで、ゾノと話終わったらうちにも分けてな？」

敏恵「ぁ……は、はぃ…」

菊井「全部飲んだらあかんよ〜？ ……疋田ちゃんに花ちゃんも、一緒に降りて休みや！」


疋田「了解す…。花子、いたち、降りよ？」ｸﾞｲ

敏恵「……」


ブゥゥン…――




小園「……」

菊井「…とは言うたけど、どないしよかゾノ？ 疋田の言うた通りストライカー履いとるうちらだけならまだしも、このままやと基地員の兄ちゃん達がやばいで」

小園「ああ…。唯一あった航空輸送機はまだいいが、溢れた者達は陸路だ」

菊井「見捨てる訳いかんのは勿論やけど、ネウロイがどこまで来とるのか分からん。…自力で逃げるんしても考えてやらな心配や」

小園「……やはりさっきの台詞は出任せか」

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