過去ログ - 敏恵「ストライクウィッチーズ……じゃないの?」
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909:名無しNIPPER[sage saga]
2016/08/13(土) 22:28:41.41 ID:LOnlOXLnO
 

―1940年7月―


扶桑皇国 某所



「――改めて小園里葉中佐よ、誠に大義であったな。今暫くは心身を癒し、臥しておる部下達を労ってやるとよい」


小園「…過分な御言葉、有難く存じます」


「工藤敏恵少尉にも妾から直接酬いたかったが、其の太刀はそなたの手から渡し給れ」


小園「は、謹みて御受け致します」


「うむ、では下がってよいぞ」


小園「はっ、失礼致します」スク



――――
――




小園「……」スタスタ


小園「フッ……、くふふ…」

小園「ふふふは……やった、やったぞっ…!」グッ


???「――小園!」


小園「ん?」

小園「――! (あれは…………き、北郷章香!?)」ギクッ




章香「久しぶりだな小園。また会えてよかった」スタスタ

小園「……。お久しぶりですね北郷さん、何故貴方のような方が此処に…?」

章香「いや欧州陥落が遂に大陸端まで届いて、…扶桑軍〈こっち〉も遣欧した人員の所在確認や情報整理で忙しくなったんだ――」フゥ

章香「それで逃げ遅れたと聞いていた新戦隊の帰国を知って、思わず来てしまった。小園が此処にいる事は疋田って子達から聞いたよ」


小園「…そうですか。で、何か用ですか? かつての部下を態々労いにでも来たんですか?」ジロ

章香「? ああ、うん。そうだな――」ポン

小園「!」ピク

章香「菊井の事は本当に残念だ。けどお前だけでも無事で本当によかった、小園」


小園「……チッ、軽く言ってくれる…」ボソ

章香「えっ」

小園「そんな事を言う為だけに来たのですか? かつての“軍神”も、飛べなくなったら案外暇なのですね」

章香「……。お前…」

小園「その手、離してください」

章香「……」


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