過去ログ - 【咲】京太郎「今日から俺が須賀京子ちゃん?」春「一周回ってその9?」【永水】
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787: ◆R5j2Ndo0Hc[sage saga]
2015/12/23(水) 10:26:39.82 ID:6aHVCszZo

「…ぐっ」

気づいた時には自身の身体に熱が周り、激痛が四肢から湧き上がる。
両手両足が動かさないよう腱を切られた身体は、その場に倒れ伏した。
まるで糸の切れた人形のように崩れ落ちた身体は、まったく言う事を聞いてはくれない。
幾度となく立ち上がれと命じても、それを実行に移す筋肉が無力化されてしまっていた。

「…気を抜いたな、親友」

「て…めえぇ…!」

それは回復魔法で治療出来るギリギリのラインだった。
多少、治療が遅れても問題なく復帰出来る程度の重症。
自身のコンディションからそれを悟った騎士はその口から悔しそうな声をあげる。
まるでコントのようなやり取りに一瞬、気を抜いた瞬間。
ほんの一秒にも満たない間に自身は四度切られ、無力化されてしまっていた。

「君の実力は大したものだが、騙されやすいのがネックだな。 精進し給えよ」

「くっそぉおお…!!」

上から目線のその言葉を彼は決して否定出来ない。
アレほど止めたいと願っていた相手に一瞬の隙を突かれてしまったのだから。
両者の距離は5m以上あり、近接と呼べる距離にはなかったとしても、言い訳など出来ない。
相手の実力を考えれば、この程度、出来てもおかしくはないと警戒してしかるべきだった。


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