過去ログ - 【咲】京太郎「今日から俺が須賀京子ちゃん?」春「一周回ってその9?」【永水】
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924: ◆R5j2Ndo0Hc[sage saga]
2015/12/31(木) 09:06:10.62 ID:NEuP7VO+o

巴「…本気で貴方の事を考えるなら、ここから逃がしてあげるべきだった」

巴「神代家の手の届かない場所に逃げ延びられる手はずを整えてあげる方法なんて探せばあったでしょうに…」

巴「私たちは誰も貴方を逃がしてあげようとはしなかった」

巴「ううん。貴方を囲い込もうとする神代家の手助けをしてた…と言っても良いでしょうね」

京太郎「巴さん…」

それは京太郎の感じていた優しさが、彼の悩みを排除するものではなかったからだ。
無論、彼に並々ならぬ執着を抱く神代家から京太郎を逃がすのは難しい。
だが、手はずさえ整えれば決して不可能な事ではなかったはずだと巴は思う。
それでも彼女達がそうやって京太郎を逃したりしなかったのは、偏にリスクが大きすぎる所為。
その血筋からして神代に囚われている巴達にとって、彼らから睨まれるのは生きる術を失うのと同義だった。

巴「…分かってたのよ、本当は」

巴「女の子ばかりの中、一人だけ京太郎君が放り込まれたのも…」

巴「私達の存在そのものを、京太郎君の鎖にする事だって…」

だからこそ、巴はそれを分かっていながらも抗えなかった。
仲良くなりすぎてはダメだと分かっていても、同情と彼の好意に覚えてしまったのである。
結果、鎖で雁字搦めになってしまった京太郎は今も屋敷の中に囚われたまま。
彼女達の家族として、何事もなかったかのように生活している。


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