25:名無しNIPPER[sage saga]
2015/11/17(火) 00:48:26.73 ID:/ylhE4Sso
その時、彼女からメールの返信が届いた。すぐに彼女のことを考える。過去の女の人のことを考えながら、この子にメールを送りたくはない。
必死に赤座先輩のことを忘れようとしながら、彼女への文面を考える……
そんな私が、あるものと似ていることに気が付いてしまった。
(あ……)
わからないもの、見たくないものから目を背け……手の中にある愛しいもの、自分を受け入れてくれるもののほうへと逃げ込んでしまう……
それは、あかりちゃんという存在に逃げる赤座先輩と同じだった。
(だめだ……これじゃあ……)
(楽な方へと楽な方へと……逃げるばかりじゃダメなんですよ……先輩……!)
赤座先輩の悲しげな泣き声を思い出す。あの人の悩みは非常に複雑だ。簡単に解決できるような代物ではない……
それでも最後にどうしても、伝えてあげたいことがあった。
彼女へ送るメールの編集画面を閉じ……そのまま彼女に、電話をかけた。
『もしもし?』
「もしもし……ごめんね、急に」
『なに……? どうしたの?』
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