26:名無しNIPPER[sage saga]
2015/11/17(火) 00:48:59.76 ID:/ylhE4Sso
「あの……さ、この前週末に……私たちが出くわした人、覚えてる?」
『ああ、あの人』
「実は……さ、私……あの人が好きだったんだ」
『…………』
「実は今日もちょっとだけ会ってきたの。喧嘩して別れてきちゃったんだけど……でも、今からまた会いに行こうと思うんだ」
『…………』
「ごめんね……でも、許してほしい。私が初めて好きになった人だから……どうしても、助けてあげたくて」
『……ぷっ』
「えっ」
『撫子ったら……ふふっ』
「な、なに」
『……いいよ。私のことなんか構わないで行ってあげて?』
「!」
『みんながみんな、幸せになれる道を追い求める……撫子はそういう人だもんね。撫子にとっての大事な人なら、私にとっても大事な人だと思う』
「…………」
『私はね……撫子のそういう部分が大好きなの♪』
「!」
『……さ、行ってあげて。その人のところに……あ、でもちゃんと帰ってきてよね?』
「……もちろん」
やっぱり私の今の彼女は、私の自慢の彼女だった。
ゆっくりと電話を切ってから、今度は吉川先輩に電話をかける。
「……あ、もしもし。大室です……実は今日、赤座先輩の家に行ってきました。それで……」
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