30:名無しNIPPER[sage saga]
2015/11/17(火) 00:51:12.14 ID:/ylhE4Sso
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それからしばらくたった、ある日の休日。
私はその日彼女と一緒に行きつけのカフェに来ていた。そこは二人の馴染みのお気に入りのお店。さっそくメニューを何にしようか悩んでいると……
……隣の席に、見覚えのあるカップルがいた。
「あ、気づいた」
「うわーーっ!!」
「うふふ……どうも」
カウンター席に並んで座る私と彼女。その隣の席にはなんと赤座先輩と吉川先輩が先客として来ていた。
二人はちょうど店を出るところだったらしく、片付けを始めている。
ふたりの先輩は帰り際、私の彼女にこっそり耳打ちした。
「あなた……大室さんを手放しちゃダメよ? こんなにいい子は他にいないんだから」
「えっ!?」
「ちょっ、何言ってるんですか!!」
「何って、心から思ったことを言ってるわ。私たちの自慢の後輩をよろしくね? 彼女さん」
「か、かのっ……撫子、この人たちに言っちゃったの!?」
「いやえっと、こっちの先輩には言ったけどこっちの先輩には言ってないような……あれ、どっちだっけ……」
「ちょっと〜〜!!」
彼女に膝を抑えつけられながら、二人の先輩に頭を撫でられる。
みんなみんな、私の大切な人たち。
〜fin〜
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