24:名無しNIPPER[saga]
2015/11/17(火) 19:23:54.19 ID:2etQlwiAO
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 ―― 
  
 どれほどの時間がたったのだろうか、僕の口からは母のアレが洪水のごとく溢れだしていた。 
 母のアレは僕の想像以上で処理能力を越える量のアレが僕の口を支配した。 
 飲み込もうとしても脳が言うことを聞かない 機能が拒否している 咀嚼するとすぐ吐き気を催すこれは泥だ 毒のような毒だ 
 その粘り気は吐き出すことも飲み込むこともできず、狂う程の臭みと地獄のような苦味が口に充満している。 
  
 「どう?おいしい?」 
  
 母は僕のお腹に座り、涼しげな顔で僕を見下ろしている。 
 お腹に座られるとただでさえ息ができないのに、もっと苦しくなる でも喋れない 僕は目で訴える。 
 「ねえ?臭いから早く食べてよー」 
  
 母はキャッキャキャッキャとはしゃいでいるだけで僕の苦しみに気付いていない、いや気付いているのかもしれないが僕を助けるつもりはこれっぽちもないらしい。 
  
  僕は勘違いしていたのだ。母はまだ本気で僕をいじめていなかったのだ。僕は知らなかった。 
 今までの僕へのいじめは母にとってはまだ軽いものだったということを。 
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