15:名無しNIPPER[saga]
2015/11/18(水) 01:44:04.98 ID:630/3Zti0
ある日のこと
太陽は尋ねる
さいきんいつもの少年の隣に、少女がいるのを知っているかい?
三日月は答える
ああ、当然知っているとも、よく涙を流す子だったんだ
太陽は思い出しながら付け加える
なんだかたまにもう一匹いることもあるけれど
三日月はどこか楽しそうに告げる
彼は気まぐれだからね、家主の帰りが遅いときにだけ現れるそうだよ
太陽はむっとして問う
なんだい、いやに楽しそうだな
三日月は今度こそ笑いながら述べる
いやいや、嬉しいんだ
太陽は先を急かすように求める
へぇ、何がそんなに君を喜ばせるんだい?
三日月は微笑みをうかべて話す
毎晩二人が、にっこり笑顔で言うんだよ
「「こんばんは、お月さま」」
【おわり】
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