25:EzMiRiVl0[saga]
2015/11/19(木) 15:22:15.14 ID:XqQNArdl0
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そして月日は流れて、卒業式当日。うちらは証書を受け取り卒業した。
希「うちがもっとしっかりしてたら、少しの間だけでも存続とかはできたのかな・・・少し屋上の風にでも吹かれてこよか、疲れてるんよ、きっと」
うちは校舎の屋上に駆け出した。
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屋上
希「やっぱり、何もない・・・はは、どうしてうち、こんなところに来たのだろう、ついに頭おかしくなっちゃったのかな・・・」
希「もうここからの光景を見るのも長くはないか・・・皆、気の毒。でもうち、なんか変なんよ。毎日毎日が。突然自分でも分からない人に話しかけたりしたり、廃校阻止のためになぜかスクールアイドルみたいなこと考えたり・・・もう、終わりやなうち。こんなことになるのなら・・・」
うちは思った。友達もいない、臆病な自分は・・・
希「はあ、いい眺めと風やな。・・・ふぅ。こんな現実、信じたくなかったけど・・・ばいば」
「ちょっと待ちなさい!」
希「え?」
差し伸べられた手。それは、あの忘れかけていた優しい手と同じだった。
絵里「そんなバカなことやめて、こっち来て!死んでも誰の希望にもならないわ!」
希「ごめんね絢瀬さん。うち、もう疲れたみたいなんよ。あなたにも変な声とかかけてごめんなさい」
絵里「もうなんでも一人で背負い込むのはやめなさい!」
希「・・・・・・」
絵里「・・・私、あなたが気になってた。そんなに真っ直ぐな目をしてるのに、どこか寂しそうで、どうすればいいか私・・・」
希「ええんよ。うちのためにそこまでしてくれたことが嬉しいから」
絵里「それじゃあダメなの!私は・・・私は・・・」
絵里「私、あなたの友達になりたい!」
希「・・・!!」
絵里「私は絢瀬絵里。こんな性格の私だけど、今日で卒業で廃校になってしまうけど・・・私と友達になって!お願い!」
希「絢瀬さん、うちは」
絵里「えりち、そう呼びなさい!東條さん、いや、希!!」
希「え、りち。えりち、えりちー!!」
うちは屋上の一番高いところから降りて、えりちの手をとり降りた。
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