過去ログ - オール安価でまどか☆マギカ 14
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420: ◆xjSC8AOvWI[age saga]
2016/02/13(土) 22:18:51.79 ID:b7c8Ty9A0

 でも大丈夫だった。魔法少女には感覚を遮断できる機能があった。
 だから不幸だと思わなくてすむようになった。


あすみ「…………」

 「なんとか言えよオイ!うめき声の一つでも上げてみせろや!マグロかお前はよ!」


 悲鳴を上げるとうるさいと怒るくせに。


 「こちとらストレス溜まってンだ! ガキはいいよなぁ気楽で、俺の大変さなんか知りもしねえんだからよ!」

 「俺がこんなに不幸な目にあってんのにお前だけが幸せになれると思うなよ!お前は一生俺のサンドバッグでいりゃいいんだよ!」



あすみ「ふっ…………」


 「!! なんだこいつ、笑ってやがる…… 気味の悪いガキだ」


 痛みだとか怖さだとかを取り払って改めて観察してみると、なんだかこの男が随分と必死なように見えてしまった。

 この人は今、紛れもなく不幸だ。

 そう思うと、不思議と良い気持ちになってしまった。
 もう自分が幸せじゃないことなんて気にならないくらいに。


―――これが、私がどんどんズレていくきっかけだったのかもしれない。





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