過去ログ - ほたる「お願いします……プロデューサーさん……」
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2: ◆R4LxbbyKhE[saga]
2015/11/20(金) 21:25:31.60 ID:BG9zRdVH0

緊張しつつもどこか嬉しそうに呟くほたるに対し、プロデューサーは手を動かしながらも必死に考えていた。今ならまだ
止めることができる、引き返すことができる。こんなことはやめなければと。

……そもそもどうしてアイドルであるほたるとその担当プロデューサーがこのようなことになっているのか。それはほたるの
不幸体質に起因する。

周りに良くないことが起きるというのは誰もが人生の中で何度か経験することになるとしても、ほたるの経験した不幸の数は
あまりにも多すぎるのである。所属していたプロダクションの倒産を何度も見届け、他人に災いが降りかかることが日常となり、
別れを告げた相手もいる。そんなことを13年という短い人生の中でいくつもいくつもほたるは味わってきた。

初めてほたるを見た時も儚げな雰囲気と大人びた様子から高校生かそれ以上かとプロデューサーが勘違いするほどで、
その姿や立ち振舞いに興味を持った彼がほたるから話を聞き、気付いたらスカウトしていたというのが二人の出会いである。
そしてスカウトしたほたるはその境遇と体質から女子寮には入れられないと千川ちひろに判断され、特例としてプロデューサーと
共に暮らすことになり、いくつかの約束をちゃんと守って二人が共に穏やかに生活してきたのが昨日までの話であった。

しかし今日、【プロデューサーの部屋にほたるは入らない】という約束のうちの一つをほたるが破ってプロデューサーの
部屋に入ってしまったことから全ての歯車が狂いだす。



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