過去ログ - 姫「ボクの名は姫! 誇り高き勇者の血を受け継ぐ者!」
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92: ◆WnJdwN8j0.[saga]
2015/11/27(金) 19:36:13.40 ID:P2IzvGYh0
舞姫「ねぇ魔王子様…」スッ

魔王子「!」

頬に触れると魔王子はいつも通りビクつく。だが、構うものか。

舞姫「私…これ以上、人々が恐怖し、不幸になっていくのは耐えられません」

魔王子「そう…だよな」

舞姫「魔王子様も魔王様と同じく、人間との争いを望んでいるのですか?」

魔王子「断じて違う!」

――信用できない。

魔王子「俺だって、誰かが不幸になるのは望まない!」

舞姫(…なら何で、魔王と共に勇者の国を襲ったんだ!)

怒鳴りつけてやりたい衝動をこらえる。
魔王子の言葉は嘘ではないだろうが、完全に信用もできない。

舞姫「魔王子様…魔王様を止めることはできませんの?」

魔王子「…そんなことは、誰にもできない。父上の、先祖の雪辱を晴らそうという意思は固い」

舞姫「…そうですか」

舞姫は手を引っ込める。
魔王子を焚きつけてやろうかと思ったが、この様子では期待できそうにもない。

舞姫「魔王様がいずれ満足され、平和になる日が来ることを願いましょう」

魔王子「そうだな…」

そんな日は来ないだろうと、わかっていたけれど。




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