過去ログ - 橘ありす「缶コーヒーも飲めるけど」
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1: ◆foQczOBlAI[saga]
2015/11/21(土) 23:06:26.43 ID:1UHRrZe40
前作
橘ありす「缶コーヒーを飲んだから。」
ex14.vip2ch.com
一応続きですが前作を読まなくても読めると思います。
SSWiki : ss.vip2ch.com
2: ◆foQczOBlAI[saga]
2015/11/21(土) 23:07:03.30 ID:1UHRrZe40
街を一人で歩いていました。これだけ人がいるのに本当の私を知っている人は一人としていません。
面白いですよね、おかしいですよね。
確かにアイドルとしての『橘ありす』を知っている人は何人かいるかもしれません。
3: ◆foQczOBlAI[saga]
2015/11/21(土) 23:08:16.25 ID:1UHRrZe40
「橘と呼んでください」
「おうおう、最近聞かなくなったと思ってたセリフじゃないか。さてはお前、今日は機嫌悪いな。それで街を散歩でもしてたのか?」
4: ◆foQczOBlAI[saga]
2015/11/21(土) 23:08:52.95 ID:1UHRrZe40
そのとき、プロデューサーから手を差し伸べられました。
手をつなごうって意味なのでしょうか?
5: ◆foQczOBlAI[saga]
2015/11/21(土) 23:09:38.80 ID:1UHRrZe40
_________________________________
「そこのベンチに座ろうか」
6: ◆foQczOBlAI[saga]
2015/11/21(土) 23:10:18.88 ID:1UHRrZe40
「今日、クラスの男子に言われたんです。お前は一人でも平気そうだなって。そんなわけないじゃないですか。私だって一人は寂しいです」
「そうやって言い返したのか?」
「いえ、言い返しはしませんでした。でも周りから見たら私は心を閉ざしているように見えるのでしょうか?」
7: ◆foQczOBlAI[saga]
2015/11/21(土) 23:12:01.10 ID:1UHRrZe40
「またそれですか?私だって少し大人になったんです。缶コーヒーだって飲めるし」
「相対的に見ると大人びて見えるけど絶対的に見たらまだまだ子どもだ。この前もそういったろ?」
8: ◆foQczOBlAI[saga]
2015/11/21(土) 23:13:21.45 ID:1UHRrZe40
プロデューサーの言葉は私の中に染み込むように落ちていきました。
そして私の中にあった霧のような感情を全て吹き飛ばしていきます。
9: ◆foQczOBlAI[saga]
2015/11/21(土) 23:15:07.83 ID:1UHRrZe40
「そういえばさ」
「は、はい!なんでしょうか?」
「どうした急にそんなに焦って?」
10: ◆foQczOBlAI[saga]
2015/11/21(土) 23:15:45.76 ID:1UHRrZe40
「その男の子はありすに頼ってもらいたかったんだよ。それに素直になればありすは自分に惚れてるんじゃないかって考えたんじゃないか?」
「論理的じゃありません」
「小学生の男子なんてみんなそんなものだ。全員自分に惚れていると思ってる」
11: ◆foQczOBlAI[saga]
2015/11/21(土) 23:16:29.11 ID:1UHRrZe40
私を惑わせたお返しです。
会話の最中にわかりました。私がプロデューサーに抱いた気持ち。
12: ◆foQczOBlAI[saga]
2015/11/21(土) 23:17:49.34 ID:1UHRrZe40
以上短いけど終わりです。
In Fact いい曲なのでぜひ聴いてみてください。
13:名無しNIPPER[sage]
2015/11/21(土) 23:36:19.72 ID:GZ+lmFzuo
乙!
いい話だった!!
14:名無しNIPPER[sage]
2015/11/22(日) 05:45:52.90 ID:rmCV87kAO
乙 こんなSSを待っていた
15:名無しNIPPER[sage]
2015/11/22(日) 15:32:13.55 ID:uj0gHyU80
乙!いい話なんじゃ〜
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