過去ログ - 【安価でゆゆゆ】久遠天乃は勇者である【データ5】
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◆QhFDI08WfRWv
[saga]
2015/12/08(火) 21:59:59.13 ID:FiUwonsgo
だが、それでも
たとえ手が震えていようとも
女性職員は天乃のことを見つめ、近づき
右手を振り上げる
天乃「……目を瞑ってもいいのに」
「っ」
天乃「失明するのは嫌だから。ちゃんと当ててね?」
振り上げた手をいちど抱きしめて、息を吐き
見つめてくる天乃を見据えて手を振り上げ――振り下ろす
天乃「っ」
「っ」
天乃には聞こえない快音が部屋に響き、天乃の視線が大きく右にそれる
ピリピリとした痛みをほほに感じながら
天乃は呻かず、泣かず、痛みを抑えようともせずに女性職員へと向き直る
「久遠天乃。貴女という人は」
天乃「なに?」
「上の方々がなぜ、貴女を危険視するのか。それが良くわかった気がします」
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