過去ログ - 【ミリマス】桃子「大好き、ずっと好き」
1- 20
24:名無しNIPPER[sage]
2015/11/23(月) 17:32:51.22 ID:CSrwhlMA0
その先の言葉は音として出てこなかった。言葉が詰まったとかじゃなくて。
普通に唇を塞がれてしまったからだ。琴葉さんの唇で。


25:名無しNIPPER[sage]
2015/11/23(月) 17:33:43.15 ID:CSrwhlMA0
桃子「ッ!」

力いっぱい琴葉さんの身体を押してみるけれども、予想以上に琴葉さんの力は強かった。
経験の無い桃子にだって分かる。
琴葉さんは下手くそだ。しかもド下手だ。ただ唇と唇を重ねる清いキス。その先があることぐらい分からないほどねんねでも無い。
以下略



26:名無しNIPPER[sage]
2015/11/23(月) 17:34:24.59 ID:CSrwhlMA0
キス初心者の2人だからそのうちに呼吸が苦しくなってどちらかともなく一度離れた。
ツゥーと桃子と琴葉さんの間にかかった糸を見ると、はしたないことをした自覚が出てきてついそっぽを向いてしまった。


27:名無しNIPPER[sage]
2015/11/23(月) 17:35:47.16 ID:CSrwhlMA0
桃子「……ファーストキスだったんだけど」
そっぽを向いたまま、琴葉さんにそう言ってみる。
寝ているお兄ちゃんにしたのを含めなきゃ、起きてる相手としたのはこれが初めてだ。

琴葉「私もだよ。私もファーストキス」
以下略



28:名無しNIPPER[sage]
2015/11/23(月) 17:37:02.72 ID:CSrwhlMA0
次は桃子から琴葉さんの唇を塞ぐ番だ。
ドラマとかの記憶を引っ張り出して見よう見まねで顎を持ち上げ、自分の唇を寄せる。素なのか、それともこの非日常な行為で役者としてのスイッチが入ったのか、琴葉さんは目を閉じて、これを受け入れた。


29:名無しNIPPER[sage]
2015/11/23(月) 17:37:46.80 ID:CSrwhlMA0
桃子「傷の舐め合いでもいいじゃん」

琴葉「……えっ?」

桃子「舐め合って舐め合って、それでお兄ちゃんのことをさ、一緒に忘れちゃおうよ」
以下略



30:名無しNIPPER[sage]
2015/11/23(月) 17:38:14.70 ID:CSrwhlMA0



だって桃子ちゃんは、私と同じだから。

以下略



31:名無しNIPPER[sage]
2015/11/23(月) 17:38:44.38 ID:CSrwhlMA0
例え身体を重ねたところで、心の同じところが欠けてるんだから、埋められるわけなんて無い。
そんなことは分かっている。分かってはいるけれども。


32:名無しNIPPER[sage]
2015/11/23(月) 17:39:25.82 ID:CSrwhlMA0
桃子「こーいうの淫行って言うんだっけ」

琴葉「そうだねー」

桃子「捕まっちゃうんじゃないの、琴葉さんってば」
以下略



33:名無しNIPPER[sage]
2015/11/23(月) 17:40:17.36 ID:CSrwhlMA0
身体を重ねたところで、私は琴葉さんをそういう風に見ることなんて出来なかった。
むしろ逆だった。
この触れてる身体が、指が、唇が、お兄ちゃんのものであってほしいって。
それはたぶん琴葉さんも同じだろう。
だって私たちは同じだから。
以下略



34:名無しNIPPER
2015/11/23(月) 17:40:57.10 ID:CSrwhlMA0
お読みいただき、ありがとうございました。


41Res/15.71 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice