過去ログ - 男「エロ本、ゲットだぜ!」
1- 20
2:名無しNIPPER[saga]
2015/11/23(月) 22:39:19.00 ID:G6TGNqELO
電車から降りると吐く息が白い。すっかり冬だ。

住んでいる街よりは少し賑やかなこの街も、駅から離れればさほど変りはない。

電灯が減ってちょっと薄暗くなったその角にお目当てのお店がある。
以下略



3:名無しNIPPER[saga]
2015/11/23(月) 22:41:19.90 ID:G6TGNqELO
さあて、この前はSM本を手に入れたけど今回は……

お、新刊が……

ふむふむ
以下略



4:名無しNIPPER[saga]
2015/11/23(月) 22:42:21.62 ID:G6TGNqELO
気になっている子に似ている、という罪悪感で前回は手を出せなかったが、帰ってからひどく後悔した。一ヶ月の間後悔した。

好きな子は汚したくない? 詭弁だ。

今ここにいる己は倫理の破壊者だ、性欲の権化だ、オナニーマシンだ童貞だ。
以下略



5:名無しNIPPER[saga]
2015/11/23(月) 22:43:46.08 ID:G6TGNqELO
そのまま立ち読みしていると、コーナーの入口に人の気配。

別の客だろう。

こういう場所ではお互い干渉しない、無関心がマナーだ。
以下略



6:名無しNIPPER[saga]
2015/11/23(月) 22:46:10.76 ID:G6TGNqELO
ピロリン

軽薄な電子音。

それも先ほどの人影の方から。
以下略



7:名無しNIPPER[saga]
2015/11/23(月) 22:47:41.29 ID:G6TGNqELO
ピロリン

もう一度電子音をさせた後、そいつは軽く手を振って、固まる俺を置き去りにして店からでていった。

やばい、やばいヤツに見つかってしまった……
以下略



8:名無しNIPPER[saga]
2015/11/23(月) 22:48:39.04 ID:G6TGNqELO
急いで店を出ようとすると、店番の爺さんに呼び止められる。

「ちょっと、お勘定」

あ、やべ。本持ったままだった。
以下略



9:名無しNIPPER[saga]
2015/11/23(月) 22:49:30.16 ID:G6TGNqELO
「やあ、早かったねー」

ニヤニヤと、手の中でこれみよがしに最新式のカメラ付きケータイを転がしている。

「あ、あのっ……」
以下略



10:名無しNIPPER[saga]
2015/11/23(月) 22:50:29.67 ID:G6TGNqELO
どう考えてもこちらの分が悪い。

「ほーら、よく撮れてるでしょー?」

証拠写真とかなんだそれ、卑怯だろう。
以下略



11:名無しNIPPER[saga]
2015/11/23(月) 22:54:22.42 ID:G6TGNqELO
「そうだなー、そこまでいうなら、考えないこともないんだけど……」

さてはて、何を言い出すやら。

「はい」
以下略



12:名無しNIPPER[saga sage]
2015/11/23(月) 22:55:50.92 ID:G6TGNqELO
ここまでー


35Res/13.65 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice