23:名無しNIPPER[saga]
2016/03/06(日) 21:13:53.75 ID:Ru4SpDQLo
ニッコリ作られたその笑顔は強制力がある。
逆らうなんてできやしない。
胸の中で中身にさよならを告げて、財布を手渡す。
さらば夏目先生新渡戸先生。お慕い申し上げておりました。
不幸なことにいつもよりかなり多く入っている。
実のところ、ほぼ全財産だ。
戦場でいざ掘り出し物に出会ったときに手持ちがなかった、では済まないのである。
戦士としては当然の心構えだ。
しかし、今回に限ってはまったくツいてない。
何枚抜かれるのか。
ドキドキしながら財布の行方を見つめると、愛用の黒い財布は委員長の細い指から、スッと学生鞄へ消えた。
ああ、全部ですか……
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