過去ログ - 志希「ねぇ、助手くーん」晶葉「Pは私の助手なんだぞ!?」
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23: ◆Freege5emM[saga]
2015/11/24(火) 01:51:25.16 ID:WpluowQpo




一方、晶葉の方も、プライベートな外泊を楽しみにしていた。
アイドルとして忙しくなった今、仕事以外で家を空けることは本当に久しぶりだった。

「昼間いっつもお喋りしてるお友達とでも、夜を過ごすとなると、ちょっとドキドキするよね」
「修学旅行で、つい夜更かししてしまようなものか?」
「かもね。あたし、ティーンの頃にはもうあっちの大学にいたから、修学旅行ってのはよく分からないけど」



志希の家は、事務所最寄り駅から電車で数十分、駅から降りて徒歩10分ほど。
繁華街と住宅街の境目あたりに立っている一戸建てだった。

「……志希って、もしかしていいところのお嬢様なのか?」

晶葉は、その家を志希の持ち家だと推測した。
庭に得体の知れない植物の鉢植えがずらりと並んでいたり、
中身のよく分からないドラム缶が立っていたり、壁には小火のあとらしき焦げ跡が散見された。

借家だったとしたら、こんな狼藉を起こす志希はあっという間に追い出されていただろう。

「まぁ、留学費用とか工面してくれるぐらいのおうちではあったかな。
 でもこの志希ちゃんラボは、志希ちゃんのポケットマネーでワケあり物件買って改造したものなのだー♪」
「ええっ、私たちそんなギャラもらってないぞ!?」



「んふふー、アメリカ時代に、ちょっとキワドい稼ぎやっててね……それで、ポーンと一括。
 ほら、研究ってお金が湯水のごとく飛んじゃうでしょ?
 だから先立つものが必要で貯めてたんだけど、ちょうど研究に飽きたから余っててさ」

親指と人差指で円をつくって得意顔をする志希を見て、晶葉は素直に感心した。
このぐらいの型破りは、志希と一緒に行動して慣れっこになっていた。



二人は志希の家へ入ると、志希の実験の成果物についてあれこれ談義したり、
あるいは同僚の出てる番組をテレビで見ながらお菓子をぱくついたり、
晶葉が手こずっていた英語の宿題を志希に教わったり、リラックスした時間を過ごしていた。



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