過去ログ - 志希「ねぇ、助手くーん」晶葉「Pは私の助手なんだぞ!?」
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27: ◆Freege5emM[saga]
2015/11/24(火) 01:53:29.41 ID:WpluowQpo



晶葉の思考は、混乱でぐるぐる渦を巻いていた。

志希は、すごいやつだけど自分勝手で、だけどお節介なところもある――そんな友人だったのでは?
それが、今は晶葉の体を組み敷いて、くちびるを、あるいはその先のものを奪おうとしている。



「し――志希、やめ……ん、くっ、んんんっ!」

晶葉は手足をバタつかせて志希に抵抗しようとしたが、
身長差10cm強の体格差で抑え込まれ、しかも力がうまく入らない。

「ホラホラ〜、もっとジタバタしないと、晶葉ちゃんの初めて、もらっちゃうよー!」

志希は、曇ってしまった晶葉の眼鏡の上から、
晶葉の瞳を覗きこむように顔を寄せた。

「ダメ? プロデューサーには恋できても、志希ちゃんとじゃ、ダメ?」
「だ、ダメ……ダメ、だぞっ、わ、私たち、こういう関係じゃ……っ!」
「んー、おかしーなー」

志希は、晶葉の頭を無造作に撫でた。
志希の指に触れられた瞬間、晶葉の首筋から頭へ形容のし難い熱が立ち上った。

「今、晶葉ちゃんの脳ミソでは、フェニルエチルアミンとか、色々分泌されてるハズなんだけど」
「なっ……!?」



「惚れ薬――さすがに、クスリだけでマインドコントロールの如く好意を植え付けるのは、ムリ。
 でも、脳内物質をちょーっといじるぐらいのコトなら、できる」

志希の瞳は、ベラドンナでも垂らしたように病的に開いていた。
その虹彩のなかに座った黒い色に、晶葉は視線を手繰り寄せられ、眼球まで引き摺り込まれる錯覚がした。

「あとは、パブロフの犬の要領。あたしの顔を見るたび、あたしの声を聞くたび、
 あたしのニオイを嗅ぐたび……頭がぽわぽわ〜ってするように、しちゃうの。
 すこーしずつ……焦りは、禁物ね」



「でも……晶葉ちゃん、恋ってやつを知らなかった……。
 だからあたし、晶葉ちゃんに教えちゃった。恋、そのキュンとした瞬間を」




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