過去ログ - 志希「ねぇ、助手くーん」晶葉「Pは私の助手なんだぞ!?」
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6: ◆Freege5emM[saga]
2015/11/24(火) 01:38:09.14 ID:WpluowQpo




ある日、晶葉と志希はレッスン後の疲れた体を、
事務所の一階にあるカフェで休めていた。
くつろいだ雰囲気のとりとめのない話で、話題が志希の新曲『秘密のトワレ』へ飛んだ。



「この間ねー、『秘密のトワレ』の収録で、実験をプロデューサーに手伝ってもらっちゃったんだ。
 すっごくよかったー♪ プロデューサー、もとい助手くんの好き勝手楽しくできたし……
 おまけにファンのみんなからも好評だったんだってー!」

志希から『助手くん』という単語が出た瞬間、
晶葉は眼鏡の奥の目蓋をわずかに引きつらせた。

「さっすが、晶葉ちゃんの助手として鍛えられてるだけあるよね。やーるぅ♪」
「……あんまり酷使してやるなよ。プロデューサーは、私の助手でもあるのだから」

志希はプロデューサーを通して晶葉を賞賛している風の口ぶりだったが、
それに対する晶葉の返答には、決まり悪さが混じっていた。



「ねーねー、晶葉ちゃんは何で、プロデューサーのコトを『助手』って呼ぶようになったの?」
「……たいした話じゃないよ」
「えー志希ちゃん気になるー! いーから、いーから、聞かせてよー!」

志希の笑みは、猫っぽい顔の造作のせいか、それとも普段の行動のせいか、
いたずらっぽい含みがにじみ出ているように見える。

それは表情のせいか、それとも何かしら腹に一物あるのか。



「……あれは、私がプロデューサーにスカウトされた頃の話だよ。
 志希は、自分からプロデューサーへ声をかけてアイドルになったんだっけな。
 じゃあ知らないかもしれない……プロデューサーのスカウトは、本職以上にしつこいんだ」

それでも晶葉は、志希にいきさつを語り始めた。
『助手』との思い出を語って聞かせるのが、まんざらでもなかった。





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