過去ログ - 志希「ねぇ、助手くーん」晶葉「Pは私の助手なんだぞ!?」
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7: ◆Freege5emM[saga]
2015/11/24(火) 01:38:42.90 ID:WpluowQpo



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「プロデューサーから声をかけられるまで、私はロボットいじりばかりで楽しく過ごしていたが、
 アイドルに対する興味も、少しはあった。可愛さへの憧れが、人並みにはあった」

「……でも、声をかけてきたのが、あのプロデューサーだったからなぁ……。
 私は、スカウトが本当か怪しんだよ。プロデューサー、ちょっとクセモノだろ?
 何せ、初対面の志希と波長が合うぐらいなんだから。常人とは言いがたいよな」



「あの時は、アイドルなんて始めたら、ロボット製作がおろそかになると思っていて……
 そう、私は将来ロボットで食っていくものと決めて、そういう人生の設計図を引いていた。
 だからプロデューサーには、随分つれなく断ってやった」

「それでもプロデューサーは、懲りずに私を訪ねてきた。
それを私は、何度となく邪険にして……今思えば、悪いことしたもんだ」

晶葉は、口では過去を悔いていたが、志希へ語る顔つきは緩んでいた。

拒絶しても、なお求められる。
自分が特別な存在だ、と行動で語ってくれていて、それが晶葉の心をくすぐる。



「ある休日、私は秋葉原まで電子工作パーツを冷やかそうと、山手線に乗ってたんだが……。
 ふと、財布を開くと、捨てられずに残っていたプロデューサーの名刺が挟まってたのを見つけた」

「事務所までは、一時間もかからない見込みだった。私は目的地を変えて……今の事務所までやってきた。
 お一人様の気楽なおでかけの格好で、名刺に書いてあった住所までたどりついたら、このでかいビルだよ」

「……正直、怖気づいた。だいたい、名刺があるとはいえ、アポ無しだったし……。
 でも、このままスゴスゴと帰るのもシャクだった。だから……」

「私は事務所1階のカフェで――今、私と志希がいるこのカフェだよ――で、
 コーヒーを一杯頼んで、そこで名刺に書かれた番号に電話してみた」

「君の事務所に来てる。今なら、アイドルの話聞いてもいいって――ムチャクチャだよな」





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