22:名無しNIPPER[saga]
2015/11/24(火) 04:28:46.82 ID:WXq6uTmz0
 結衣「(……ほら、やっぱり痛みはすぐ消えた)」 
  
 痛みを紛らわすために色々と考えていると、サッと痛みが去っていった。やはりこちらは7秒ほどで終わるな。大分最初のループの方で思考の集中による痛覚の緩和が出来るようになって良かった。 
  
 いつも思うのだが、他の子達はこの痛み大丈夫なのかなと心配をしてしまう。まぁ大丈夫じゃなかった場合どうなるかは分からないけど、普通に皆ループ出来てるし大丈夫なのだろう。 
  
 これについても朝の段階では気付けないので、他の人に聞くことは出来ないし、聞かれた側も答えようがない。 
  
 そして、準備は完了したと言わんばかりに、ぐるぐると渦を巻く歪みが目の前に広がりだす。 
  
 これをくぐれば全て完了だ。そう考えると自然と体が強張るような錯覚に陥ってしまう。 
  
 結衣「(京子の言う通り。今その時を楽しめばいいんだ。大丈夫だ、私なら大丈夫)」 
  
 結衣「(でもなぁ、京子。一つ残念な知らせがあるんだよ)」 
  
 言われるまでも無く、京子だって既に察しているかもしれない。けれども心の中で呟く事は止めずにはいられない。 
  
 ――このループは、きっと終わらないんだ。 
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