過去ログ - モバP「とあるアイドルの伝説」
1- 20
9: ◆stww/BS79E[sage saga]
2015/11/28(土) 00:43:42.75 ID:PDG+xh0O0
5、星の見える丘

 最後のロケ地は…少し高い場所にある星が見やすい広場のような場所だ。

ここは、のあさんがユニットを組んでいたアナスタシア先輩やプロデューサーさんと星を見た場所であり…

「ここでは、のあさんのファンの間で囁かれている1つの噂があるのです」

そう、ここにはファンの間で有名な願掛けがある。

のあさんはここで、流星の降る夜に歌ってアイドルとして覚醒したと言われている。

そこから、ここで夜歌ったときに流れ星を見ると願いが叶うって言われるようになっている。

私だってアイドルだもん!ここで歌わないなんて選択肢は無い!

それはディレクターさんたちも同じで…簡易的なステージを用意してくれた。

歌うのは…アイドルとしてまだまだ出始めの私が習った唯一の曲

「お願い!シンデレラ」

ちゃんと私が歌っているのが綺麗に撮れるように照明やいろいろ用意をしてくださって…

ついに歌う時間になった。

イントロが流れる…心を落ち着かせて…習った通りに、笑顔で踊って歌う。

のあさんに認められるようなアイドルになれるよう祈りながら、ただただ本気で歌って踊る。

…2番が終わり…最後のサビの前に差し掛かったとき…


ビュオッ!!


いきなり突風が吹いた。

私はバランスを崩して尻餅をついてしまった…それだけじゃなくて……

「危ない!」

私を照らすために置かれていたライトが転倒してきた!

私は、いきなりの事過ぎて動けない…何かスローモーションのようにライトが私に向かってくる。


その時…目の前に……あの嫌な顔が見えた。

私を抱きかかえて…ライトが当たらない位置に動かされる……

その瞬間…女性スタッフさんがずっとしていた帽子が取れて……

白銀のロングヘアーが目の前に現れる。


え?白銀の…長い髪の毛?

私がその綺麗な髪に魅了されていると……目の前から声が聞こえてきた。


「ここは、私とアナスタシアとあの人の思い出の場所……」

「アイドルは全てのファンを魅了するものだとあの人に言われた場所……」

「そして、私にとって、その全ての人よりも唯1人だけの心が欲しいと願って……」

「その人のためだけに歌い踊って…もうすべての人のためには歌えないと悟った場所……」

「だから…ここは覚醒の場所ではなく、アイドル『高峯のあ』の墓場よ……」


私は、その声の主の瞳を見る。

そこには寂しそうな寡黙の女王とも呼ばれた……1人の女性が居た。


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
15Res/12.79 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice