18:名無しNIPPER[saga]
2015/11/26(木) 17:08:02.62 ID:+iT0SMHJo
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しばらくするとレッスンにも慣れてきて、ライブで歌う予定の曲の練習も始まった。
基礎練習が嫌いというわけではないけれど、ようやくアイドルらしいレッスンを受けられて、胸の内側で泉が湧くような気持ちがしていた。
今日も今日とてスケジュール通りのレッスンを終えると、プロデューサーさんが「ところで」と口を開いた。
「ナナさんがウサミン星人ということを、機密にしたほうがいいのではないかと意見をいただいたのですが、
ナナさんはそうするべきだと思いますか」
私はふっと泡が浮かぶように笑った。
彼がいかにも真面目な顔をして、ウサミン星のことを話すのが、私は好きだった。
だから、プロデューサーさんの言った言葉の意味をすぐには飲み込めなかった。
はっと、その意味に気づいて、私は表情を選びきれず、泡が消えるように言った。
「プロデューサーさんはどう思います?」
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