過去ログ - 唯「わたしがオバさんになっても」
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64:名無しNIPPER[sage saga]
2015/11/26(木) 22:50:41.19 ID:jnRZeB6L0
「この2ヶ月いろいろ考えた」
わたし達のまわりはみんな大人になっていったろ。
学生時代みたいに同じ服を着て、同じ場所に通って、毎日はしゃいで遊んだ友達も、
今はそれぞれみんな“立派な”大人になった。
変わらない気分なのはもう、わたし達ふたりだけじゃん。
こうしてわたし達ふたりでつるんでバカやって、
昔のまま何にも変わらないつもりでいたし、それが楽しかったし、実際そうだったと思う。
ずっとこのままででいたかったけど、一生そういうわけにもいかないんじゃねーかって…
りっちゃんは湯呑みをぎゅっと握ったまま、訥々と語った。
「唯が結婚する、って聞いてさ。
わたしも変わらないと、って思ったんだ」
「海外赴任、ってことは栄転じゃん。すごいねりっちゃん」
「ハハ…ところがそーでもねーんだな。
ウチの会社、今や中国よりも東南アジアの方に力を入れ始めてるからな。
出世コースってわけじゃないんだな、これが」
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