過去ログ - 唯「わたしがオバさんになっても」
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69:名無しNIPPER[sage saga]
2015/11/26(木) 22:57:13.28 ID:jnRZeB6L0
  
  
  
  
 「…好きな人とか、いないの」 
70:名無しNIPPER[sage saga]
2015/11/26(木) 22:57:41.70 ID:jnRZeB6L0
  
  
 「好きなタイプは?」 
  
 「なに? なにこれ? 中学生みたいなこと聞くなよ」 
71:名無しNIPPER[sage saga]
2015/11/26(木) 22:58:26.66 ID:jnRZeB6L0
  
  
 どうせウケ狙いで有名人の名前とか言い出す気だろう、 
 そんなこと言ったら、お尻に敷いてるサブトンで思いっきりはたいてやろうと右手で端を掴もうとした瞬間、りっちゃんが大きく目を開いて言った。 
  
72:名無しNIPPER[sage saga]
2015/11/26(木) 22:58:56.67 ID:jnRZeB6L0
  
  
 「唯」 
  
 「え?」 
73:名無しNIPPER[sage saga]
2015/11/26(木) 22:59:33.97 ID:jnRZeB6L0
  
  
 「だから唯だってば」 
  
 冗談にしてもそう出られるとは思っていなくて、掴んだサブトンの端から右手が離れた。 
74:名無しNIPPER[sage saga]
2015/11/26(木) 23:00:07.38 ID:jnRZeB6L0
  
  
 「話は合うし、一緒にバカやってくれるし、わたしのことわかってくれるし、楽しいし」 
  
 指を折りながらりっちゃんは喋り続けた。 
75:名無しNIPPER[sage saga]
2015/11/26(木) 23:01:10.66 ID:jnRZeB6L0
  
  
 「もし…もしも、の話だけど、わたしか唯のどっちかが男だったら、とっくに唯にプロポーズしてたかもな。 
  あ、これ昔似たよーなことムギに言われたっけ?」 
  
76:名無しNIPPER[sage saga]
2015/11/26(木) 23:01:57.09 ID:jnRZeB6L0
  
  
 「…あ、ごめん。つまんないこと言って。 
  わり。わたし、トイレ」 
  
77:名無しNIPPER[sage saga]
2015/11/26(木) 23:02:36.79 ID:jnRZeB6L0
  
  
 「さっきの」 
  
 「・・・」 
78:名無しNIPPER[sage saga]
2015/11/26(木) 23:03:45.36 ID:jnRZeB6L0
  
  
 りっちゃんは黙ったままなかなか答えてくれなかった。 
 だけど目を逸らそうともしなかった。だからわたしは待った。 
 待つのは慣れてるつもりだから。 
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