過去ログ - 晶葉「どうにも私は、恋をしているらしい」
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10: ◆zefPw5mKfA[saga]
2015/11/27(金) 00:13:37.84 ID:NjB6h2Aj0
私はアイドルで、発明家だ。
一つの新しい物を作り上げるために、何度だって失敗し、何度だって挑戦する。
何が良くて何が駄目なのか、それを何度も何度も精査して成功へと辿り着く。
それはアイドルでも同じだ。
求められるアイドルという姿を、何度もレッスンし、何度も舞台に立ち、作り上げていく。
躓く度に学んで、何度も何度も練習して皆を喜ばせるステージを目指すのだ!

「例えフラれても、私は諦めない! 万難が私の前に立ち塞がるなら、その全てを蹴散らし、乗り越えてみせる!」

それが、私の好きという気持ちのぶつけ方だ。それに、

「私の恋を応援してくれている、得難い友が私には居るからな!」

鈴帆を見る。彼女の太陽のような笑顔がそこにあった。
頼子を見る。彼女は、立ち上がった私を見上げて目を細めていた。

「……強いですね。晶葉さんは」

そう口にした頼子が、フッと小さく笑みを浮かべた。
私にとって、今日最初の頼子の笑みだった。


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