過去ログ - 晶葉「どうにも私は、恋をしているらしい」
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◆zefPw5mKfA
[saga]
2015/11/27(金) 00:36:26.79 ID:NjB6h2Aj0
「人の往来のある事務所の談話室で堂々と話していたんだ。むしろ聞かせたかったんだと思うがね?」
第五の声はその隣で。
「わたくしが混じっていても問題なかったのでー、問題はないでございますです」
「池袋博士の秘められた物語、アイドルとしての歩み、格好良かったよ!」
「せんせぇのこと、だいすきー! ってきもち、かおるもすっごくわかったー!」
おい。
「晶葉ちゃん初ステージだったのに堂々としてて、私も元気いっぴゃい貰ったよ!」
「映画の時、晶葉ちゃんのおかげで……本当に動く人体模型、見れた、よ…」
「お嬢様チャレンジの時のひた向きなお姿、今も心に残っていますわ!」
ちょっと待て。
「晶葉ちゃん、ファイトですよー! ハートウェーブ、ビンッビンに感じましたよー!」
「雄弁に語る晶葉ちゃん、カメラに収めたいくらいでした」
「ま、待て!!」
慌てて立ち上がり辺りを見てれば、そこにはもう、アイドル達が大勢集まっていた。
レッスン上がりの頼子の姿もそこにある。つまりかれこれ一時間近く話していたのだ。
「あそこまで熱い告白もなかなか無いわよね」
「ふふっ、晶葉ちゃんにも恋愛成就のご利益、あったみたいですね」
「来てるじゃん、晶葉の時代がさ。今主役よ、その辺、分かる?」
「〜〜〜〜〜〜!!!」
体全体に熱が満ちて行くのを感じた。
話に夢中になっていたにしたってこの状況は何だ!?
「………」
頼子と目が合った。頼子は、またあの悪戯な笑みを向けて自分の隣を指さした。
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